保険適用の白い被せ物、ハイブリッドCAD/CAM冠とは

松田歯科では、ドイツ製のコンピュータ制御によって歯の修復物を設計・製作するCAD/CAMシステムを導入しています。

これは一体どんなシステムなのかと言いますと、従来まで歯を削った後、型取りをして技工士さんが手作りで製作していたかぶせ物を、CAD/CAMシステムによりコンピューターが歯の形を読み込んで、さらにそのかぶせ物の形を設計し、その後機械がその設計通りにかぶせ物を作ってくれる、というものです。
 
このシステムができたことにより、あのドロッとしたものを口いっぱいに入れる苦しい型取りから解放されるばかりか、コンピューターが全ての作業を行うことで、これまで型を取ってから完成するまでに数日待たなければならなかったのが、削ったその日でも歯をかぶせられるようになったのです。しかもコンピューターが正確に測定して作るため、適合が良いのも特徴です。


ハイブリッドCAD/CAM冠は２０１４年４月から歯科健康保険が適用になった新しい治療法で、小臼歯（前から４、５番目の歯）に対して、CAD/CAMシステムの装置を使う場合に限ってプラスチックとセラミックを掛け合わせた「ハイブリッドレジン」を使って白いかぶせ物を入れられる、というものです。このハイブリッドレジンはプラスチックのものと比べ、丈夫で、色調も良いのが特徴で、保険導入までは自費治療でしか入れることができませんでした。このような質の良いかぶせ物がCAD/CAMシステムにより保険で入れられるようになった、というのは歯科において大きな進歩だと言えるでしょう。